海洋散骨が選ばれる理由は個々人の事情によりさまざまです。
代表的なものとしては、下記の理由が挙げられます。
●海や自然が好きだから。
●お墓は必要ないと思っているから。
●お墓を建てても跡継ぎがいないから。
●子や孫に負担をかけたくないから。
●「自然に還る」ことが理想的だと思うから。
●費用をかけたくないから。
●長い間自宅や納骨堂などで供養して気持ちの整理がついたから。
ご家族の葬儀に関して、「本人が『散骨をしてほしい』といったらそうしたいと思うか?」という問いに対し、約55%の方が肯定的だと回答しています
(一般財団法人冠婚葬祭総合研究所「葬祭等に関する意識調査」2016)。
時代の流れとともに家族構成や価値観が変化し、現在では、海洋散骨を含む「自然葬」ではなく「宇宙葬」というものも存在するようです。葬送の形態が多様化しつつあります。
また、核家族化が進行した現代においては、「先祖のお墓に入る」という選択をする世帯はごく少数です。そのため、仮に自分がお墓を建てたとしても、将来的に子世代が同じようになるのでは、「お墓を建てる意味がない」ということになってしまいます。
こうした背景から、「手元供養」を選択する人や「従来のしきたりにとらわれず、自分たちらしく見送りたい」という方が増えてきているのではないでしょうか。